明日葉の効能が凄い!伊豆大島特産の野菜を徹底紹介!
明日葉ってなに?
明日葉ってよく聞きますけど、それがいったい何なのか、みなさんご存知ですか?スーパーではめったに見ませんし、実物を見たことがある人って、あまりいらっしゃらないのでは?
明日葉は、セリ科シシウド属の植物で、なんと日本原産!古くから、食用として使われてきました。新芽がよく出る春(2月中旬から5月あたりまで)が、旬だといわれています。
明日葉の名前の由来
その名のとおり、「葉を摘んでも明日には新芽が出てくる」というところから、名づけられました。明日葉はとても丈夫な植物で、発育が早いことは確かなのですが、実際はそんなに発育が早いわけではなく、「明日に新芽が出るほど」という例えから来ています。
効能、栄養価が凄い!
明日葉は、栄養価がとても高く、たいへん優秀な野菜です!
〈豊富なビタミンとミネラル〉
ビタミンC、ビタミンE、カロテン、カルシウム、鉄分など、なんと20種類のビタミン・ミネラルが含まれています。中でも、ビタミンB12は、「造血ビタミン」といわれており、貧血に高い効果があります。しかも、地上に生息する植物の中で、このビタミンB12が含まれているのは、なんと明日葉だけなんです!
〈カルコン〉
明日葉を切ると、粘り気のある黄色い汁が出てきます。この粘り成分には、カルコンというフラボノイド(植物に含まれている色素、苦味、辛味成分。ポリフェノールの一種)が含まれており、強い抗酸化作用があります。
また、抗菌作用やガンを抑制する作用もあります!古来人々は、この黄色い汁を化膿止めとして使用してきました。ちゃんと、理にかなっているんですね。
〈クマリン〉
クマリンには、カルコンと同じく抗菌作用があります。他にも、血液を固まりにくくする作用があり、血栓ができるのを防いでくれます。「血栓=脳梗塞や心筋梗塞の原因のひとつ」なので、脳梗塞や心筋梗塞の予防になります。
〈食物繊維もたっぷり〉
明日葉には、食物繊維が多く含まれています。なんと、ホウレンソウの2倍!セロリの3倍!便秘解消にピッタリの野菜ですね。
野菜ジュースや青汁、サプリにも!
これだけ栄養価が高いのだから、摂らないと損!でも、明日葉って、そのままだとなかなか食べにくいんですよね・・・味が・・・
そういった方には、野菜ジュースや青汁、サプリメントがおすすめ!好きな野菜や果物と一緒にスムージーにするのもよし!それでも苦みが気になる人は、市販のジュースだったら、飲んだときに苦みが感じられないように、他の野菜と上手にブレンドされています。
ちょっと前までは飲みにくいとされていた青汁も、今では研究が重ねられて、子どもでも飲めるくらい美味しくなりました。また、時間がないとき、外出しているときでも、サプリメントなら気軽に摂取できますね!
美肌、老化防止にも効果アリ!
明日葉には、βカロテンが豊富に含まれていて、一日の所要量1800ugに対し、なんと!5300ug(100gあたり)も含まれています。βカロテンは、老化防止に大活躍してくれる栄養素なんです。
βカロテンには、強い抗酸化作用があります。体内に入ると、必要分だけビタミンAに変換されるのですが、このビタミンAには、髪の毛の健康維持や、視力低下の防止、皮膚や粘膜の健康維持などのはたらきがあります。また、肌の角質化を防ぐ作用があり、肌荒れや乾燥肌を防止し、きめ細かい肌をつくってくれます。さらに、美肌の大敵、シミ・シワの予防やニキビ対策などでも効果が期待できます!
伊豆大島には明日葉がたくさん!
明日葉は、伊豆大島の特産品!毎年、たくさんの明日葉が、この伊豆大島で収穫されています。
こちらが明日葉農園です!
伊豆大島といえば、きれいな海!温泉!そして、1年中暖かいことで有名ですが、なぜ、その伊豆大島で明日葉がよく育つのでしょうか?
1.水
伊豆大島は、日本でも特に年間の降水量が多いところです。セリ科の植物は水が大好き!なので、明日葉にはとても適した気候です。
2.土壌
一般的に、植物は水が多すぎると根が腐ってしまいます。でも、そんな環境でも明日葉が生きていけるのは、伊豆大島の水はけが良いからです。伊豆大島には、活火山で有名な三原山があって、そこから降り注いだ火山灰が土壌に混じることで、水はけが良くなっています。
3.光
生命力が強い明日葉。実は、直射日光が苦手。直射日光に当たると、葉が焼けてしまいます。でも大丈夫!伊豆大島には、ハンノキという落葉樹が生息していて、ハンノキのつくった半日陰が、明日葉を守ってくれているのです。
4.栄養
ハンノキは、明日葉を直射日光から守るだけではなく、栄養面でも成長を助けてくれます。ハンノキの根には、多くの根粒菌が住み着いています。この根粒菌が、土の中に溶け込んで栄養を送ってくれるので、明日葉がすくすくと育つことができます。また、ハンノキは落葉樹です。秋から冬にかけて地面に落ちた葉が、肥料となって、土壌を豊かにしてくれます。
明日葉を使ったおすすめレシピ
「明日葉の天ぷら」
明日葉は、油との相性がとても良いです。初めての方には、天ぷらがおすす
め!食感がとても良く、苦みがあまり気にならなくなります。
【材料(4人分)】
・明日葉の新芽 400g
・小麦粉 110g
・卵 小1個
・冷水 1カップ
・揚げ油 適量
【作り方】
①明日葉の新芽を付け根からちぎる。きれいに洗った後、キッチンペーパーで水分を拭き取る。
②(衣づくり)卵を割りほぐし、冷水を入れて混ぜる。あらかじめ振るっておいた小麦粉を加え、ざっくり混ぜる。ここで、完全に混ぜ切らずに、少しダマが残るくらいにしておく。
③油を170℃に加熱する。葉全体に打ち粉をして、衣液をつけたあと、カラリとなるまで揚げる(約2分間)。
食べるときは、塩をかけても、めんつゆにつけても、どちらでもOKです。お好みで変えてみてください。小麦粉の代わりに米粉を使うと、油をあまり吸わないので、よりサクサクに揚がります。細かく刻んだものを、かき揚げにプラスしても美味しいですよ。
「明日葉チャーハン」
とにかく簡単!とても食べやすく、伊豆大島でも定番のレシピです。
【材料(4人分)】
・明日葉 150g
・ごはん 適量
・にんにく 1片
・サラダ油 大さじ1
・しょうゆ 大さじ3
【作り方】
①明日葉を細かく切る(1cmくらい)。
②フライパンにサラダ油を入れて加熱する。そこに、にんにくと明日葉を入れて炒める。
③②にごはんを入れて混ぜ、最後に塩コショウで味を調える。
ほかにもあります!
明日葉ピザ&明日葉シフォンケーキ
自分で明日葉パンを作ってみましたが、香りも良く出ていて、おいしかったです!
明日葉アイス-!!葉っぱの食感が残っていてめっちゃ美味です!!
こちらは、友人に明日葉のジェノベーゼソースを作ってもらいました!
他にも
・明日葉茶
→玄米茶に近い味です。
・飲む明日葉
→青汁のようですが、はちみつとお酢が入っていて飲みやすいです。
・明日葉漬け
→明日葉の茎を魚醤で漬けたもの。炊き込みご飯がオススメです!
などがあり、僕自身たまに仕入れて都内で売ったりしています。
みなさんも、お好きな料理に明日葉を入れてアレンジしてみては!?