シュガーラッシュを見て…わざと五感を遮ってみるということ
この前、ディズニー映画の『シュガーラッシュ』という映画を見に行ってきました。でも、ネタにするのはこれではなく、この映画の前に同時上映されている『紙ひこうき』という白黒の短編アニメーションの方。
・アニメ界のアカデミー賞
『紙ひこうき』もディズニースタジオが作成したものなのですが、調べてみると、
「アニメ界のアカデミー賞」
とも言われているアニー賞をシュガーラッシュとダブル受賞していました。
内容はというと…とっても簡単に言うと「不思議な紙ひこうきを通じた男女のラブストーリー」みたいな感じでしょうか。
・音声がないのに感動する
これが最初から最後まで音声なしで上映されるわけです。もう上映30秒くらいで画面に気持ちが吸い寄せられて「この後はどうなるんだ。」「がんばれ!」みたいな感情がわき起こってきます。
なぜ音声がないのにこんなにストーリーがすっと頭の中に入ってきて、しかも感動するんだろう…?
・手話の緊張感
これは僕自身の経験なのですが、普通にテレビを見ている分にはボーっとしていたのに、手話(&字幕)のテレビが始まった瞬間に一瞬で集中して見はじめる、ことが多々。これは『紙ひこうき』と同じパターンですね。
・英会話の先生が話す時って、やけにみんな静かになってた
じゃあ、もっと普通に近いシチュエーションではないかと考えていたら…
学校で、他の授業は先生の声を一切聞かずに騒いでいる生徒が英会話の授業になったとたんに静かに授業を聞き始めたり、みたいなことってあった気がする。
多分これって、あんまりその先生の素性を知らなかったり、怒られたら何をされるか分からない、みたいなこともあるかもしれないけど、
・「いつもと違う」ことが緊張を促す
いつも日本語の会話に慣れているのが、急に英語が聞こえてくることによって急に「何か違うことが始まるぞ、集中しろ!」とアンテナを張っているのかも。
『紙ひこうき』にも同じことが言えて、何も聞こえないからこそ他の感覚器官(この場合は視覚)が補って余りあるくらいの能力を発揮しているのかもしれません。
・五感をさえぎれば新しい感覚が生まれてくるかも
と、ここまで書いてきて思ったことがあります。
「わざと五感をさえぎってしまえばおもしろい」
例えば…
・会社のプレゼンでスライドだけを見せて、自分は立っているだけであえて何も喋ってみない
・レストランでBGMも流さずに目隠しをさせて料理を食べてもらう
とか…。英会話の例はどう説明が付くのか分かりませんが。。
何で音楽ってすばらしいのか…と考えた時にも、もちろんPVを見たりする楽しみもありますが、何も見えない状況で音だけが耳から聴こえてくるからいろいろ想像が膨らむのかな、とも思えてきたりもします。
日によって、
「今日は視覚を遮るデーにしてみよう」のようなチャレンジをしてみるのも面白いかもしれないですね。
「断食」も言ってみれは味覚を遮る一日なわけで、これによって他の感覚が研ぎ澄まされるのかも…!