「子供がなりたい職業ランキング」を見て…本当に「やりたい」仕事ってなぁに?
ここ数日のニュースで、「子供がなりたい職業ランキング」で政治家が141位になったというのを受けて(これには全く触れませんが)、そのランキングを見て思ったことを書きたいと思います。
参考にさせてもらったのはご存知『13歳のハローワーク』公式サイト内の順位です。(http://www.13hw.com/jobapps/ranking.html)
・意外にも聞きなれない職業が多い
○4位:「ナニー」…ナニーというのは、忙しい保護者に代わって子供の面倒をみる仕事。単なるベビーシッターと違ってしつけや勉強、情操教育(僕的にはダニエルゴールマンの『EQ』という書籍の影響で「情動教育」と言われた方がしっくりくる気がします。)など、かなり幅広い範囲で面倒をみます。
昔、イギリスの裕福な子供たちが、学校を卒業した後に何か月か海外に「修学旅行」に行っていろんな知識や経験を得る「グランドツアー」というものがあったのですが、このナニーは言ってみれば人生最初の「小さい小さいグランドツアー」のようなものなのかも。
○20位:「傭兵」…え?兵?そんな職業あるの…?と思いましたが、どうやら、「外国の軍隊て働く兵士」のことでした。国によっては外人部隊には国籍を問わず誰でも応募できるそうです。内乱に巻き込まれて死んでしまう人もかなりいるそう…すごい度胸。。
○21位:「シャーマン」…一瞬、海の生物を予想してしまいました。正しくは、「神と交信して神意を伺い信託を告げる宗教の指導者」のことなんだそう。なんだか怪しい香りがしなくもないですが、結構身近な職業らしく、巫女さんなどもこれに含まれるみたいです。
・大人の事情になってない?
1位:プロスポーツ選手
2位:パティシエ
いいじゃないですか。夢がありますね。でも、少し下に行ってみると
5位:薬剤師
6位:看護師
薬剤師とか看護師に関してはもしかしたら心からそれに魅力を感じている人もいるかもしれません。でも、子供に大人気の職業体験テーマパーク
「キッザニア」
の人気の職業を見てみると、パイロット、キャビンアテンダント、消防士、料理スタジオ、サロン、ファッションモデル、お菓子工場とか…キッザニアにはもちろん看護・医療系の職業コーナもありますが、それらは全然人気の職業にはなっていないんですね。
じゃあなんで薬剤師や看護師が「子供がなりたい職業」なのかと考えると、やっぱり、両親やテレビとか、社会的に誘導されていると思うんです。
確かに、こういった職業は誰かが進んで就かないと人手が足りなくなってしまうし、給与的にも安定する職業かもしれない。でも、そんな現実的なことを中学生が、さらには小学生までもが考えているかもしれないわけです。
・事務作業、本当に「やりたい」仕事なの?
もっと気の毒に思うのが
7位:公務員(一般行政職)
先に断っておきますが、僕は公務員の人を一切悪く思っていませんし、むしろ、みんなのために世の中の仕組みを整えている人たちだと尊敬しています。
でも…キッザニアにもう一度登場してもらいますが、
キッザニアには「お役所での事務仕事」の類は一切ないんです。
だって、わざわざ楽しむためにキッザニアに行っているのに、「コピー機の使い方」とか「根回しの仕方」とか「上司からの決済をもらうコツ」とかを教えてもらっても絶対に面白くないですからね。そんなことしたら確実に「なりたい職業」ランキングは7位から急降下するはずです。
もし僕が子供だったらマジで行きまくりたいです。
つまり、
10歳そこそこのかわいい子供たちに、お金の心配をされているんですよ。なんて親孝行、社会想いなんだろう。2000年代の人類ってそういうすばらしい感性を持っているの…?(^.^)
でも、あと数年、せめて中学・高校卒業くらいまでは夢を見させてあげましょうよ。
少なくとも僕はこれまで生きてる限り、『一般行政職になるのが子供からの夢だったんだ!』という人には出会ったことはありません。
追記
個人的にも、夢というか、いま頑張って取り組んでいることがありまして、
それは、伊豆大島で「地域の雇用を創出する」というものです。
はちみつを軸にして新たな産業を作り、地域おこしに繋げていくことができたらな。と思っています。