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伊豆大島は世界に認められた椿の島?

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年に1度「椿まつり」が開催される伊豆大島

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伊豆大島の名物の一つである「椿」。伊豆大島では、1月ごろから春にかけて1450種、約300万本のツバキが見ごろを迎えます。その椿にちなんで、島をあげて盛大に行われるイベントが「椿まつり」であり、毎年椿の旬である1月下旬~3月下旬頃に開催されます。

あんこさんパレードや椿染め体験、ミスコンテストにつばき展など様々なイベントが行われます。椿の英語名をその名に持つ「カメリアマラソン」も椿まつり開催中に行われる、伊豆大島の一大イベントです。真っ赤に咲き誇る椿の花を眺めながら走ることができるこの大会は、なんと参加費が無料!距離も5km&10kmと短めなので、初心者でも気軽に参加できるのが魅力です。しかも、参加料無料ながら完走者は完走証&記念Tシャツが貰えるので、良い記念になりそうなマラソン大会ですね。

また、椿まつり期間中だけ販売される、限定のお菓子もあります。「あん椿」は椿の形が可愛い薄皮まんじゅう。つぶあん入りで、味わいは人形焼に似ています。また、地元で評判のケーキ屋さん「シャロン洋菓子店」でも限定の「椿パイ」を販売しています。椿をイメージして真っ赤なイチゴを飾ったこのケーキは、サクサクのパイとカスタードクリームがベストマッチな美味しさ。時期が合えば、ぜひ食べてみたいスイーツですね。

伊豆大島といえば椿まつり!最大の観光行事を徹底紹介!

世界優秀椿園に認定

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「国際優秀つばき園」とは、世界的に権威のある非営利団体・国際ツバキ協会(ICS)が認定した優秀なつばき園のこと。認定されるためには、協会による審査を受けて一定の基準をクリアする必要があります。展示品種数200種以上、優秀な管理、継続的な運営などの基準をクリアし、見事認定されれば「世界に認められたつばき園」ということになります。

現在、世界で約40箇所がこの「世界優秀つばき園」に認定されているのですが、そのうち3箇所が伊豆大島にあるつばき園なのです。

<大島公園>

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日本最大級のつばき園があり、公称品種数は1066種類を誇ります。また、大島公園には椿専門の資料館もあり、椿の咲いていない季節でもドライフラワーの椿を楽しむことができます。椿の解説やつばき園の案内、「百椿図」のレプリカ、椿と関係のある美術工芸品などが展示され、様々な角度から椿を堪能することができるのです。

<大島高校>


大島空港からほど近い場所に位置する都立の高校で、農林課にて椿を増殖させてきました。現在では約350種の椿が校内で栽培されており、椿まつり時には一般公開もされています。教育機関としての申請は世界初であり、高校にあるものでは最大級のつばき園です。

<椿花ガーデン>

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日本一早く咲くと言われている「早咲き椿」があるつばき園です。椿の他にアジサイも有名で、6月には「あじさい祭り」が開催されます。

椿花ガーデンについて

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「椿花ガーデン」は手作りにこだわっている施設です。その名の通りつばき園をメインに、アジサイやその他の花々が約15万平方kmの広大な自然林に咲き四季折々の花景色を楽しむことができます。

伊豆大島の椿は基本的に、1月~3月頃に最盛期を迎えますが、「椿花ガーデン」では極早咲きの品種もあるため9月頃には開花が始まります。そして、様々な品種が次々に開花するため、ほぼ1年中椿の花を鑑賞することができるのです。

椿花ガーデンは景観の良さも魅力であり、天気の良い日には遠く富士山を望めます。時期と天気次第では「富士山と晴天の空と満開の椿の花」なんて素敵なコントラストを楽しむこともできますよ。

また、ガーデン内のショップでは大島銘菓・牛乳煎餅や可愛いリスまんじゅうといったお菓子をはじめとした様々なグッズが盛りだくさん!椿油に天然塩、明日葉シリーズなど大島名物の他、手ぬぐいや初期位などの椿グッズも多数揃います。おみやげにいかがですか?

つばきはちみつの可能性

2014年に設立された伊豆大島の地域おこしを行っている会社「イタドリ」では、2015年に新たな試みとして、大島の椿でセイヨウミツバチを育ててはちみつを作るというプロジェクトを始めました。

2016年現在は「はちみつ事業」として大島にてはちみつを作り、既存の特産品とはちみつを組み合わせて新しい商品を作るといった新規事業開発を行っています。近い将来、伊豆大島のつばきはちみつが名物の一つになっているかもしれませんね。

椿の種類と歴史

<椿の種類>

椿は、ツバキ科ツバキ属の常緑樹であり、照葉樹林の代表的な樹木です。ユキツバキから作り出された様々な園芸品種や中国・ベトナム産の原種などを総称して「椿」と呼んでいますが、同じくツバキ属であるサザンカは基本的には椿とは呼ばれません。

最もよく見かける椿は「ヤブツバキ」という種類であり、多くの品種はこのヤブツバキから変異したものだと考えられています。その他の椿は花弁の枚数や色、大きさなどで種類が分けられています。

例えば花色だけでも白斑(星斑、雲状斑、横杢斑)・覆輪(白覆輪、紅覆輪、底白)・絞り(吹きかけ絞り、小絞り、縦絞り、紅白絞)といった種類にわけられます。他に花形は一重咲きと八重咲きとあり、それぞれがいくつもの種類にわけられています。

花の大きさも13cm以上の極大輪から4mm以下の5種類にわけられ、花色・形・大きさなどの組み合わせでそれこそ無数とも言える品種が存在するのが椿の特徴だと言えるでしょう。日本国内だけでも1000を超える品種がある中で、「蝦夷錦」「玉之浦」「侘助」などが代表的な椿として挙げられます。

<椿の歴史>

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椿は古来より日本人に愛されていた花で、京都の龍安寺にはなんと室町時代の椿(最も古い物の1つと想定される栽培ツバキ)が残っているそうです。

椿は仲間同士で受粉し結実しやすい樹木であるため、室町時代頃には初期的な園芸種がごく自然に生み出されたと考えられています。

さらに江戸時代には人為的な交配が進められ、江戸の将軍や肥後、加賀などの大名、京都の公家などが椿愛好家だったこともあり庶民の間でも椿が大流行。多くの品種が生み出されました。明治時代以降も椿の品種開発は続けられていったので、現在では膨大な品種が存在しているのです。

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